2022.11.22
「沖縄県で開催される、平和をテーマにしたコンサートのシンボルとなるモニュメントを作ってほしい」というご依頼をいただき、日本の伝統建築技術を使用したモニュメントを製作させていただきました。
デザインを一任された弊社棟梁は、平和の象徴として「地球」をイメージした球型の寄木細工の設計を提案しました。
この球体には、地球そのものを表現し、平和と調和を願う思いが込められています。
さらに、その球体を支えるのは安定感を追求した3本の柱です。
これにより「地球と人類の安寧」を象徴しています。
製作当時、コンサート宣伝のためのラジオ放送で、モニュメントの説明を行うため弊社棟梁は初めてラジオ出演を果たしました。
また、製作中にはテレビ取材も入り、部材を刻む現場の様子が放送されました。当時40歳の棟梁にとって初めてのテレビ出演となり、貴重な体験となりました。
製作は那覇市で最も大きな材木店の一つ、鉢嶺材木店の作業所を借りて行いました。
弊社はこれまで、主に社寺や伝統的な建築物の設計・施工に携わってきましたが、今回初めて社寺以外の設計であるモニュメントの制作に挑戦させていただきました。
新しい分野への取り組みは、最初は少し緊張もありましたが、詳細なコンセプト設定や素材選びにこだわりながら、丁寧に設計を行いました。
さらに、ご依頼主様の意図や想いを汲み取り、沖縄の青く広がる空や周囲の環境と調和し、訪れる人々に感動を与えるシンボルとなるよう施工を進めていきました。
完成の時には、実際のモニュメントを目にしたご依頼主様や地域の皆様からお喜びの声をいただき、大きな達成感を感じました。
貴重な経験をさせていただき、大変有り難い思いです。