弊社社長が、デジタル技術(3Dスキャンや点群測量技術)による、日本の木造伝統建築保存方法についての共同論文を発表しました。
この論文は、港区長を歴任した原田敬美氏とT&I 3D株式会社CEOの上野拓氏と共に行った共同研究を基に、デジタル技術を活用した日本の寺社や重要文化財などの歴史的建造物の保存技術についての共同論文で、2025年9月22・23日にルーマニアのトランシルヴェニア大学で開催された第17回バルカン地域の建築学会にて発表させていただきました。
今回の共同論文では、日本の伝統建築を熟知している宮大工が計測機器を持ち測量を行うという画期的な状況革新や、弊社のデジタルアーカイブ(現況保存図面)作成技術による伝統建築保存への取り組み等が報告されています。
弊社では、3Dスキャンと点群データを活用したデジタルアーカイブ化技術により、文化財や歴史的建造物の正確な現況保存図面の作成を行っています。
また、新築のご依頼をいただいた際には、3Dスキャン技術を活用して作成した、完成後の姿を立体でイメージ可能な資料をもとに、ご依頼主様と具体的な「建物が建った後の姿」のイメージを共有しながら打ち合わせを重ねていきます。
近年では海外からご依頼をいただくこともあり、国際的にも歴史的価値の高い建造物の、点群データ生成を現地にて行うこともあります。
現存、弊社のように3Dスキャンや点群による測量方法を活用して自ら取得したデジタルデータを、設計やプレゼンなどの業務全体に組み込んでいる企業は珍しいとのことで、国内外から多くのお問い合わせやご依頼をいただいており、3Dスキャンによる建造物の現況保存について需要が高まっていることを実感しています。
弊社はこれからも、3Dスキャン技術による現況保存図面作成(デジタルアーカイブ化)の第一人者として、デジタル技術を活用した伝統建築保存方法の認知を広げるための情報発信を続けて参ります。
この論文発表を通して、美しい建造物を後世に遺すための取り組みが多くの方に伝わることを願っています。
【論文の詳細が PR TIMES にて紹介されました】
論文の紹介記事はこちら
■ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000148045.html
【論文の共同発表者について】
論文の共同発表者である原田敬美氏が代表取締役を務める、株式会社エス・イー・シー計画事務所のHPはこちら
■ https://sec-architects.com/company/architect/index.html
同じく論文の共同発表者である上野拓氏がCEOを務める、T&I 3D株式会社のHPはこちら
■ https://www.instagram.com/tandi_212?igsh=MW05ZXFleDhodmt4ZQ